株式会社神明

米は力だ 神明お米づくり対談「天穂のサクナヒメ」企画開発えーでるわいす×中森農産×神明 米は力だ 神明お米づくり対談「天穂のサクナヒメ」企画開発えーでるわいす×中森農産×神明

日本古来の伝統を取り入れたお米づくりをシミュレーション体験することができるゲーム「天穂(てんすい)のサクナヒメ」が2020年11月12日に発売。
お米づくりをテーマに、ゲームの制作を手がけたえーでるわいす様と、“新しいお米づくり”をつくる農家として130haにも及ぶメガファームを経営する中森農産株式会社様の対談が実現した。
ゲームの制作期間と中森農産株式会社様の農業歴は偶然にも5年。同じ歳月をかけて、異なるフィールドで米づくりを進めてこられたそれぞれの視点から、日本のお米の未来を語り合った。

対談していただいた方々

ゲームと農場。それぞれのお米づくり。

中谷今回の対談は、お米づくりをテーマにした新作ゲーム「天穂(てんすい)のサクナヒメ」が発売されるということをきっかけに実現しました。ゲーム、農業、それぞれのフィールドから、お米づくりについてお話いただけたらと思います。まずは、えーでるわいすさんからゲームの紹介を兼ねて自己紹介をお願いします。

なるえーでるわいす代表のなると申します。このゲームは、和風アクションRPGというジャンルで、日本古来のお米づくりをとりいれた内容となっています。お米を育てることで豊穣神である主人公サクナヒメの能力が成長していく、シミュレーション要素とバトル要素が合わさったゲームです。

こいちえーでるわいすのこいちです。グラフィックアート、CG全般を担当していて、キャラクターや背景の絵を描いたり、脚本の制作なども行なっています。

中谷では次に、本日お邪魔しております、埼玉県加須市でお米を中心に農業を経営されている中森農産株式会社、代表の中森社長お願いします。

中森中森農産の代表をしている中森です。僕はもともと東京生まれで農家の出身ではありません。大学時代に農学部で農業を勉強した際、日本の稲作の現場がものすごく高齢化していて担い手不足になっていることに危機感を感じるようになりました。現在のお米農家の平均年齢は70歳と言われています。その問題意識が次第にお米を作りたいというモチベーションとなり、5年前にここ埼玉県加須市に移住してお米づくりを始めました。

上出私たち神明は、お米の卸売業という立場から、お米の生産者をつなぐ活動を行なっています。その中で、お米未来塾という取り組みがあるのですが、新たに農業に参入される方々へ向けた農家のデジタル塾のような場を設けて支援を行っています。

中谷ゲームのキャッチフレーズとなっている「米は力だ!」は、まさに私たち神明の想いそのものです。本日は、それぞれの立場から、お米の魅力、お米づくりの面白さを紐解いていきたいと思います。

えーでるわいす なる代表

伝統のお米づくりが取り入れられたリアリティ。

中谷先ほど、「天穂のサクナヒメ」のプレイ画面を見せていただきましたが、お米づくりのディテールが想像していたよりも遥かに詳細に描かれていて驚きました。なぜここまでこだわった、しかもお米づくりがテーマのゲームを制作されたのでしょうか。

なるこれまでも農業をテーマにしたゲームは数多くあったのですが、様々な作物を栽培できるとか、大規模農場を育てるものが多く、一つの作物を掘り下げていくゲームはあまりありませんでした。田んぼは身近にあっても、お米がどのように育てられて食卓まで運ばれてくるかは、案外知られていません。誰でも知っていることなのに深くは知らないという距離感が、これまでのゲームにはない面白さにつながるのではないかと思いました。

中谷ゲームの中では、現代のお米づくりでも行われていないような日本古来の製法も散りばめられていて、ゲームの画面を見た中森社長や中森農産の社員の皆さんからもすごい!という声がたびたび漏れていました。この稲作の知識は、どうやって得られたんですか。

なる稲作に関する本は多く出回っているので、一通り読み漁りました。あとは論文ですね。日本はお米の国というだけあって、ちょっと検索すると、かなり深い内容がまとめられている論文がすぐに見つけられるんですよ。あとは、田んぼでの米づくりとまではいかないのですが、バケツで稲を育てられる体験キットみたいなものがありまして、ベランダで育つ過程を一通り観察しました。

こいち最初の頃は、結構おっかなびっくりやっていました。本当に育つのかなと。結果的に、思った以上に成長しました。

中谷稲の成長を目の当たりにする機会は、なかなかないですよね。

こいち稲が成長する過程で、どの時期にどういうことに気を配らなければいけないか、実際に育ててみることで分かった発見がいっぱいありました。

なるゲームのための参考にするという気持ちではなくて、目の前のお米づくりをそのまま再現したいと思って研究を重ねました。

えーでるわいす こいち氏

若い世代に収穫の喜びを体験してほしい。

中谷ゲームの中では様々な稲作技術が登場しますが、お米農家の中森さんから見ていかがでしょう。

中森このゲームは、これまでの広く浅い農業系ゲームではなく、農家が行なっているお米づくりのポイントがしっかり押さえられているのが魅力的です。農業には、かなり深いところまでやるからこそ得られる、収穫の感動があると思うんです。お米は、短期間ですぐに成果が得らえるということはありません。農家でなければ知らないような細かい一つひとつの工程が再現されていますので、たくさんの人にこのゲームをやってみてほしいと思いました。

中谷どうしてもゲームってエンターテイメントなので、楽しかったりわかりやすい部分だけを抽出しがちだと思うんですけども、このゲームに関しては、逆に手間をかけて、それが自分の糧になるというのが味わい深いところですね。ここまでゲームの中のお米づくりについてお話しいただきましたが、一方で中森さんは、ご自身の農業では、どのような点にこだわりを持っていますか。

中森こだわりについて言うとすれば、これまでのお米づくりにこだわらない、というこだわりを持っています。常識に捉われず、現代的、科学的なアプローチで、新しいお米づくりに挑戦しています。お米づくりがどんどん衰退していって、それこそ文化も衰えてしまわないよう、今の時代でも続けられる、新しいお米づくりを追求していきたいと思っています。

中谷なるほど。私たちも「天穂のサクナヒメ」を知って、ぜひともこの対談を実現したいと思った背景には、これからの若い農家の方を見出していきたいという想いがありました。そのために、一人でも多くの人にこのゲームを知ってほしいと思ったのが大きな理由です。パンや麺に親しんだ世代が増えていって、今以上にお米の存在意義が薄れていってしまうのではないかという危機感がありますから。

上出まさに、お米未来塾では、農業に新規就労される方や今就労されている方が、どうすれば儲かる農業を見出していけるかを一緒に考え取り組んでいます。後継者不足と言われている中で、お米にはどのような未来があるのかを伝えることを大切にしています。私もお米未来塾に携わるようになり、お米が本当に日本人には欠かせないものだと思うからこそ、必ずお米には未来があると思っています。

中谷IT農業という観点からも、農業のあり方自体が変わってきています。デジタル化されていく農業のために、神明としても様々な貢献をしていきたいと支援を進めているところです。

中森農産株式会社 中森剛志 代表取締役

「米は力」とは。お米の未来とは。

中谷ゲームのキャッチフレーズでありテーマとなっている「米は力だ!」。「米は力」というキーワードを聞いて、皆さんどのように感じられているでしょうか。

こいち「米は力だ!」をキャッチフレーズにしたのは、ゲームの内容と米づくりを一言で言えるようなワードが良いと思ったからです。考えてみると日本って、すごくお米を前提にしているところがあるなと思います。料理も、お米に合わせて味付けされていますよね。

中森「米は力だ!」という言葉は、本当に良いですよね。ゲームの主人公のサクナヒメが神様の設定ですが、日本の神道の催事にもお米は欠かせない存在。主にアジアですけれども、お米づくりとともに人類は栄えてきたし、僕の中では人≒米くらいのイメージがあります。また、稲作の凄いところは、連作障害が起こらないこと。普通の作物は、同じ作物を同じ場所で作り続けると、あるタイミングで病害が発生します。けれど、稲作は、半永久的に作り続けられるんです。これは水田という仕組みが、連作障害を起こさないように設計されているからです。水田っていう仕組みこそが、未来永劫、人間が栄えていくための仕組みとなっているんです。お米は、一番生産性の高い穀物なんです。

なる知れば知るほど、本当に面白いです。お話を聞いて、えらい世界に足を踏み込んだのかもしれないなと思いました。

こいち完全に取材モードです。勉強になりますね。

中谷では、皆さんそれぞれの将来の展望についてお聞かせください。

中森そうですね、ゲームを通してより多くの人がお米づくりに関心を持ってくれるでしょうし、僕も農業経営を通して、農業者を育てていきたいと思っています。東京がメガロポリスになったのは、徳川家康が利根川の流れを変えて開墾し、日本で一番気候が安定した環境に穀倉地帯を作ったからだと僕は思っていますが、今その日本を育てた農地が見放されてきています。誰も農業をやらない。儲からないなど理由は色々ありますが、だからこそ僕は、農家が儲かる道を探して新しい農業を模索しています。今まで培ってきた農業の技術や知識を伝えて、新しく農業をやりたい人にどんどん伝えていきたいと思っています。

なる僕は自分たちが作ったもので、それをきっかけに何かを始める人が出てくれば一番嬉しい。実際にプレイしてみてこのゲームを面白いと感じてゲームを作るのも良いし、このゲームを通してお米に興味を持って農業に進んでいってくれても良い。自分のゲームが何かにつながったら良いなと思います。

こいち稲作について詳しくは分からなくても、この作品についてのコミュニケーションが生まれて、玄米を食べると強いみたいなゲーム的な会話をしていくだけでも、何かその人の行動に変化が起こるんじゃないかなという期待があります。農業をやってみたいとか、農家さんへ敬意を持つようになるとか、自分がゲームを作りたいとか、何か背中を押せるようなことにつながったら幸せなことだなと思います。

上出私は、新規事業化の一環で色々な調査などを行なっているのですが、お米に対して間違った知識から消費が減ったり、農業は大変という漠然としたイメージを持たれていることを知りました。今回の「天穂のサクナヒメ」を通して、ゲームの楽しさの観点から入っていただけると、また違った見方もできると思います。「天穂のサクナヒメ」で楽しくお米づくりを学んで、お米未来塾で詳しく基礎から学んで、中森さんの発信力でひろがっていくという流れは素敵だなと思っています。

中谷綺麗につながりましたね(笑)。皆さん、ありがとうございました。お米の魅力をもっとたくさんの人に知っていただけるように、これからもそれぞれのフィールドでお米を育てていきましょう。

株式会社神明ホールディングス新規事業創造課(お米未来塾担当) 
上出千聡

米は力だ!稲を育てて強くなる
和風アクションRPG登場!!
天穂(てんすい)のサクナヒメ

鬼が支配する「ヒノエ島」を舞台に豊穣神サクナヒメが大暴れ!
様々な「武技」による華麗な連続攻撃と伸縮自在の「羽衣」による縦横無尽な爽快アクションが楽しめる。
そして、本作のもう一つの特徴が「米づくり」。
田起こし、田植え、収穫など一つ一つの工程を丁寧に行い良い米を収穫するほど、豊穣神サクナは強くなる!

米は力だ

稲を育てて強くなる
和風アクションRPG登場

「天穂のサクナヒメ」商品概要

米は力だ!稲を育てて強くなる和風アクションRPG登場

鬼が支配する「ヒノエ島」を舞台に豊穣神サクナヒメが大暴れ!
様々な「武技」による華麗な連続攻撃と伸縮自在の「羽衣」による縦横無尽な爽快アクションが楽しめる。
そして、本作のもう一つの特徴が「米づくり」。
田起こし、田植え、収穫など一つ一つの工程を丁寧に行い良い米を収穫するほど、豊穣神サクナは強くなる!

【探索】

農具を使ったさまざまな武技を駆使して鬼退治!
伸縮自在の羽衣は移動だけではなく、鬼をつかんで投げたり攻撃も可能!

【米づくり】

田植、稲刈り、脱穀など八つの工程を行い良質の米を収穫しよう。
武神の父と豊穣神の母を持つサクナは、立派な米を育てることで強くなる。

【料理・農具づくり】

収穫した米や探索で獲得した食料を調理して食べることでサクナの能力が一時的に上昇。
集めた素材を使い探索を有利にする農具を開発することもできる。

<製品スペック>

  • ■タイトル:天穂(てんすい)のサクナヒメ
  • ■ジャンル:和風アクションRPG
  • ■販売:マーベラス
  • ■企画・開発:えーでるわいす
  • ■対応ハード:PlayStation®4 / Nintendo Switch™
  • ■プレイ人数:1人
  • ■発売日:2020年11月12日(木)
  • ■CERO:B
天穂のサクナヒメ公式サイトはこちら

©2020 Edelweiss. Licensed to and published by XSEED Games / Marvelous USA, Inc. and Marvelous, Inc.

  • ※ゲーム画面は、PlayStation®4版の開発中のものです
  • ※Nintendo Switch™のロゴ・Nintendo Switch™は任天堂の商標です。
  • ※“PlayStation”は株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標です。

お米未来塾

稲作に特化したeラーニング動画サービス。
いつでもどこでも好きな時間に手軽に学べ、稲作の未来をつくり、育てるための学習コミュニティ。確かな栽培技術と経営技術によって持続可能な稲作を広げていくのが「お米未来塾」の使命です。長年培われてきた栽培の知恵、最新のスマート農業、成功者の経営モデルなどを集積し、生業として続けられる稲作の方法を各分野のスペシャリストから体系的に学ぶことが可能。「稲作の1年」「栽培技術」「経営技術」「事業計画手法」の4分野の中から、ご自身の気になる講義を選んで視聴可能です。
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中森剛志(なかもり・つよし)

1988年、東京都生まれ。
中森農産株式会社 代表取締役。東京農業大学農学部卒業。在学中より日本農業の未来に危機感を抱き、「日本の農業に一生を賭ける!」を合言葉に活動。全国の有機農産物を中心に扱う青果流通業・飲食業で学生起業。事業の傍ら、政治から農業を変えるべく (一社)国家ビジョン研究会にてシンクタンク活動開始。その後(一社)日本スローフード協会を設立、初代代表理事。日本農業最大の課題は生産分野にあるとの確信から25歳の時に埼玉県加須市へ移住。27歳で稲作農家として独立、翌年法人化。現在130haの農地で米/麦/大豆/さつまいもの生産を行う。
>中森さんを詳しく知りたければこちら:https://okomemirai.jp/featured/miraijin001/

神明ホールディングス

1902年(明治35年)に創業し、50年(昭和25年)に会社を設立。
米を中心にみなさまの食卓に並ぶものを支えるべく、グループ一丸となって活動しております。